2011年3月20日日曜日

災害地から希望のカフェ-「びすた〜り」

昨日、今日と、仙台の町なかを、夫と一緒に歩き回りました。

長町(ながまち)という所に、味のある古い商店街があるのですが、ここにも地震の爪痕が深く残っていました。
道路が陥没していたり、街路樹が斜めに傾いてしまっていたり、古いお家の壁がはがれおちていたり、ガラスが割れ落ちていたりしていて、あぁ…と声を出さずにいられないほどでした。

「当時はもっとひどかったんですよ、道路がぐにゃりと上に突き出ていて、まるでバイクのジャンプ台みたいになってたんです。1mくらい陥没していた場所もあったしね。びっくりするほど急ピッチで復旧作業は進んでいるものの…、もう、資材がないのかな…工事がここ2、3日進んでいないんですよ。」

行きつけのお茶屋さんが早速営業を開始していて、若旦那があったかい緑茶をもてなしながら、あの大地震後の様子を話してくれます。

「もう、ガソリンなくなって、今は自転車で通っているんですけどね、でも、私、31歳からこの店舗に立っているんですけど、こんなに活気ある長町を見たことないんですよ、ああ、こんなに長町には人がいたんだって

ガソリンが手に入らなくなった今、人々は歩いたり、自転車に乗ったりして、近所の商店街に物資を求め、それが、ゴーストタウン化してしまった古い商店街を活気づけているのです。

なんだか、ほんわかした気持ちになって、そのまま歩いていくと、なんと、これまた行きつけのカフェ、「びすた〜り」も営業を開始していました。

(びすた〜りのWEBサイトはこちらをクリック)

「皆さん大変な思いをされているんですから、せめて、ほっと安らげる場所を早く提供したくて」

地震でぐちゃぐちゃになったであろう店内は、一部壁がはがれ落ちているところを除けば、まるで、地震なんて、災害なんてなかったかのよう。

こうしている間にも、光にあふれる店内には、どんどんお客さんが入ってきます。

しばしの癒しと安らぎを求めて。

そして、頼んだ「きんかんハニーティ」の美味しかったこと!

少しずつ、少しずつ、確実に、仙台は復興してきています。

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