2011年3月14日月曜日

今回の地震について海外メディアが報じたこと

まだまだ続く余震。

緊急地震速報の軽やかな音楽がラジオの途中で入るたびに、心臓が止まりそうになる。

ラジオやネットからは、壊滅的な情報ばかりが流れている。収まらない火災、原子炉での水素爆発。

もう、いやだ…。

ラジオのスイッチを切り、ネットの電源も切ろうとしたとき、海外メディアが報じた記事が目に入った。
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ベトナムのメディアが報じた記事

皆、ものすごく怖い思いをしたはずなのに、物資がなくて、すごく困っているはずなのに、けんかも略奪行為もなく、冷静に秩序だって行動している姿にメディアは驚きと称賛をもって記事にしていた。

確かに、11日の地震が起きてから今まで、住民が興奮状態になった様子は一度も見なかった。

災害に加え、信号機も「死んでいた」のに、そんな状況の中、車同士も殆どパニックに陥っていなかった。

限定された生活用品を売る商店やスーパーマーケットにも、ガソリンスタンドにも、皆、長蛇の列に並んで、じっと待っていた。目の前で「売り切れ」てしまっても、残念だね、しょうがないねと笑いながら家に帰っていた。

今では数少ない公衆電話にも、バス停にも、じっと、ただ、じっと列に並んで待っていた。そこに、割り込んでいく人の姿は、少なくとも私が見る限りでは、一人もいなかった。

「我」を強調する人は誰一人いなかった。

運良く助かった人たちは、自分の運のよさを、他者への救済にあてていた。

食べ物を持つ人は、持たない人に譲っていた。

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悲惨な映像や報道も事実だ。まぎれもない、今の東北地方の現状。
でも、その悲惨な状況の中で、私たちはお互いに譲り合って、助け合って生きていってる。

生きていこうとしてる。

衝撃的な映像や情報ばかりを垂れ流しにするんではなくって、そうやって日本中を悲しみと絶望に突き落とすんじゃなくって、もっと、そういう、私たち日本人の誇るべき姿を、その教育や文化の高さを、今、伝えたい。

今だからこそ、伝えたい。

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