2009年11月8日日曜日

社会起業とフォトリ-「仕事力10倍アップのための新・知的生産術」を見て

期間限定のプレゼントとして送られてきたフォトリの付録の中に、

神田昌典さんと勝間和代さんの対談集
(DVD)がありました。

勝間大ファンの私としては、早速これを見てみたんですけど、ここ5年の内でやってみたいことの1つ、「社会起業」について2人が熱く語っているのに正直ビビリました。

え?社会起業って今そんなに流行ってるの???

神田さん;僕の予想だと2009年に大きなブームがくると思う。どうしてかというと、今の若い世代にとって「社会起業」が最も適当な自己表現手段だと思うから。僕たちの世代では、それはロックであったりしたんだけど。

???なんで社会起業が自己表現になるの?車や音楽じゃなくて、なんで、起業、しかも社会起業なの?

ってか・・私も、なんで、今、社会起業を起こしたいんだろう…。なんで「社会起業」ってこんなに魅惑的なんだろう…?

考え込んでいると、同じ気持ちを持った観客の一人が同じような質問を神田さんに投げかけます。

「どうして、今、社会起業だと思うんですか??」

神田さん;僕もそうだったけど、若い世代の自己表現って「反骨心」だったりすると思うんだよね。大体は親や、教育や、政治体制に対してだったりするんだけど。彼らが生まれたとき、既に日本は高度成長も過ぎ、少なくとも食うもの着るものにはまったく不自由しない環境で育ってるよね?身の回りには何不自由のない物にあふれ、しかも、バブルの栄枯盛衰を見てる。つまり、金だけ稼きまくるってことは、もう、彼らにとっては「ダサイだけ」なんだと思うんだよね。

じゃあ、彼らにとって今の社会に反骨するのはなんだっていうと、「単なる金儲けでない、この社会の概念さえくつがえす社会貢献型の起業」だったりするんだと思うんだよね

これに対して、勝間さんもマイクを握ります。

勝間さん;私は単に今の社会に単する「反動」だと思います。これまでの社会があんまりにも「人間を無視した」経済発展だったもんだから、それに反動する動きが出てきていると。それが「社会起業」のエネルギーの原動のような気がします。とにかく「売れればいい」と、私たちが口にする食物にすら偽装に溢れてしまった今を「浄化?」する為の反動。

「SRI」もそうだと思います。

SRI…。なんだったっけ??本棚から勝間さんの本をゴソゴソと取り出して確認してみます。

SRI-Socially Responsible Investment、すなわち
「社会責任投資」。
自分たちの運用資産の対象を、単に財務的なデータだけを見て、株価や配当利回りだけで選ぶのではなく、
投資先である起業が社会的、道徳的に間違ったことをしていないかどうか、社会がより良い方向へ進む為にどのようなことに貢献しているのかといった、財務以外の要素を金融商品の投資に積極的に取り入れようとするしくみ
(「お金は銀行に預けるな」から引用)

あ、そうだった、そうだった。
勝間さんは、これからはCSR(社会的責任)やSRIを基準に、私たち自身が、自分の頭で考えていかなきゃいけない、その中に少子化問題も環境問題も含まれているって話していたんだった。

情報収集力とかいうスキルもその為の手段なんだってことも。

「社会起業」

私は、私個人のこととして、社会起業への道を選んだと思っていました。

環境教育に関する仕事に就いてるってことも、「偶然」にそういう話が舞い込んできて、単なる興味でこの仕事をしていると。

でも、フォトリを受けて、時代の流れに意識的に目や耳を向けてみると、ホント、偶然にしてはあんまりにもできすぎなムーブメントが、単なる「点々」ではなく「明らかな相関関係」をもって起きているようなんです。

そして、私も全く知らない間に、私すらも、そのうねりの中にいるようなんです。

つまり、単なる自分の意志としていた「社会起業計画」は、私の意思を超えた何か大きなものに強く影響されているようなんです。

…コワ…笑