2008年12月14日日曜日

God Hands- Wasawasaを聴きながら


先日、マッサージのスクールに通っている友人の練習台(笑)として、人生で二度目のマッサージを受けてきました。

一度めはインドで。意味も分からないまま全裸にされ、しかも、タオルとかで隠してくれればいいものを、全裸のまま、よく分からないオイルをぬりたくられて、ゴシゴシ、ゴリゴリとかなりの圧力で「マッサージ」され・・こちらは、恥ずかしいのと、痛いのと、くすぐったいのと、もう、ホントよく分からない不快感で、「OK!! OK!! That's enough!!!」と叫んでいたと思います・・・図的にも相当恥ずかしい・・・。


そんな苦い経験があったものだから、「マッサージ」=「気持ち悪い」という図式が完全にできあがっていて、その友人からのお誘いも、はじめは「う~~ん」と躊躇してしまったのが正直なところ・・。


しかし。 彼女のマッサージは、その「ネガティブ思考」さえ溶かしてしまうほど素晴らしい施術でした。

部屋の温度、湿度、光の明暗、香り、そして聞こえてくる音にもさりげない心遣いがあって、何よりも彼女の手が、なんていえばいいんでしょう、カイロみたいにすごくあったかくて、私の皮膚がなんの「敵対心」-「拒絶反応」もせずに彼女の手を自分の皮膚として受け入れるような感覚がとても気持ちよくて、半分眠りこけていたと思います・・。
そして、これは私もびっくりしたのですが、事務仕事中心の私の上半身はコリにコッていて、毎日背中がバリバリと不快に痛かったのに、そのマッサージを受けた後、その痛みがほぼ消えていたことです。そして今もその痛みは消えたまま・・。
なんで??


そういえば、フィジーに暮らしていたとき、白い煙のようにGod Hands-「神の手」が頻繁にゆらゆらと姿を現していました。

職場でのお茶の時間に、日曜の教会からの帰り道に、バスを待っているときに、あるいは、バスでたまたま隣合せしたおばちゃんの口から。
「誤って熱湯を足にこぼしてしまって、大火傷をしてしまったんだけど、God Handsに手当てをしてもらったら、すっかり良くなったのよ」
にこにこしながら話す同僚に、日本人としての教育を受けてしまっている私は思わず、
「ラスラス~~~!!(うそだ、うそだ~~)」
とからかうと、同僚だけでなく、そばにいたフィジアンたちもわらわらと周りに集まってきて、真顔で、「うそなんかじゃない、俺は、この怪我をGod Handsに治してもらったぞ」と傷口を見せてくれたり、「私の赤ちゃんは高熱をだしたときにGod Handsに熱を下げてもらったのよ」などなど、実体験でもって私にせまってくる始末でした。


どうして、慢性的な背中の不快な痛みが治ったのか、どうして、God Handsがフィジアンの病気や怪我を治していくのか、私にはやっぱり分かりません。
だけど、間違いなく言えるのは、「自分の手」だと効果があんまりないってことと、同じ他者の手でも、病んでいる者に対する、多分、深い「愛」(←セックスの対象の意味ではなくて)を持つ「手」に何かがあるかもしれないってこと。もしかすると、「手」を媒介とする「思い」-「生命のエネルギー」かもしれません。 **********************************************************************************************
人は他者にさわり、さわられていることを必要としている。動物実験でも、人間に対する研究でも、身体的な接触を絶たれた個体は不安になり、適応力が低下し、病気になりやすいという結果がでている。さまざまな文化にわたる研究でも、性的な抑圧や人との身体的接触が絶たれた社会が暴力を生みやすいということが分かっている。(ナチュラルメディスン、アンドルー・ワイル著から抜粋) ********************************************************************************************

2 件のコメント:

Ryuutta KUSAKA さんのコメント...

こんにちは。
いつも私のブログにコメントを残して下さり、ありがとうございます。

マッサージでの不思議な体験
そういう事ってよくあると思います。
人に手には科学的ではない別の力があると思います。
聞いた話ですが、「てあて」という言葉は
痛んだときに手を当ててもらうと何となく楽になる
といった経験則からきたのでしょうか。
私も上半身、特に首まわりがガチガチです。
温かい手でマッサージしてもらいたいものです。

mi-ma さんのコメント...

16PKさん、こんばんは。

こちらこそ、いつも美しい写真をありがとうございます。16PKさんの写真は、まるで遠い記憶を覗くような感覚なので、ついつい、コメントを残してしまいます・・。

「てあて」・・確かに。
お腹が痛くなったときに、無意識に手を当てるのも、本能で知っているんでしょうか・・。

温かい手、ではないですが、固く絞った濡れタオルをレンジ等であっため、それを首周り、特に後ろの骨がでっぱってる所に当てると、とんでもなく気持ちいいですよ!オススメです。