2009年6月19日金曜日

「キュア」(田口ランディ著)を読み終えて

前回のブログに書いたように、ランディさんと帯津先生がつながったことに大興奮した私は、昨日早速本屋さんに走り込み、ランディさんの最新作「キュア」を購入しました。

生きるってなんでしょうか?

全ての人は生まれ、死んでいくのに、なぜ、その「死」を人は忌み嫌うのでしょうか。

「死」とは、「がん」とは、単なる敗北なのでしょうか。
なぜ死ぬべきときに死なせてくれないのでしょうか。

「生きる」こと、「生き続けていくこと」がすべてなのでしょうか。

目眩がするような映像が走馬灯のように、陽炎のように、私の脳みその中でうごめいては消えていきます。

気づくと私は現実と本の間でゆたりゆたりと浮かんでいて、下界での物語、それは、本の世界であったり、私自身の生活であったり、が、たんたんと進められていきます。

ランディさんの本には「言霊」が宿っていると思います。

読み進めるうちに、沸き上がった感情が「私」のものなのか、「登場人物」のものなのか、だんだん分からなくなっていきます。

そして、登場人物たちと私は境なく溶け合って、読後もしばらく溶け合ったまま私の感情を揺らし続けるのです。

生きるってなんでしょうか?

私には、まだ、分かりません。ただ、あるがままに受け入れるだけです。

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