2008年11月22日土曜日

ポルトベールの魔女-パウロ・コエーリョ


「ポルトベールの魔女」を読んでいる途中で、久しぶりに絵を描きたくなりました。


まだ、混沌とした感情の断片しか表れていないけれど、「言葉」でこの感情を断片することなく、敢えて混沌のまま絵を描こうと。

この本の展開の仕方は、玄侑宗久の「リーラ」にとても似ています。
あの本はあまりにエネルギーが外に向かって螺旋を描いていて、もう3年以上も前に一度読んだだけなのに、私の脳みそのひだひだから未だに登場人物がゆらりゆらりと立ち会われてきては私に話しかけてきます。主人公が見た夢までも、私の夢と境なく混ざり合い、記憶は沖縄の畳の部屋に、線香がきつく匂うだろうあの部屋に舞い戻ります。

そして、多分、この本も同じように私の肉体と変わりなく沁みこんでいく予感がします。

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