太子堂駅と長町駅の、ちょうど中間辺り、JR線の西側を沿うように走る国道4号線沿いに、濃い桃色の蕾をたわわにつけた桜の木を見つけました
3月も終わりに近づいたというのに冬が舞い戻ったかのような底冷えのする日でしたので、余計に、仙台にも春は確かに近づいているのだと、なんだかちょっとほっとして、ほっとしたついでに、この小さな春を育てているお店はどんな商いをしているのだろうとちょいと覗いてみることにしました
ガラガラと引き戸を開けます
呼び音と共に、「いらっしゃい」とでてきたのは、眉毛をきりりと整えた、でもその下の瞳はあったかい春の光に反射した、そして、これまたあったかそうな手編み風のセーターを着込んたおばちゃん
お店を見渡すと、あふれるばかりの器、器、器
しかも、どれも品があって、間違っても100キンには置いてなさげなものばかり
益子焼き、笠間焼き、仙台では扱い店が少ないという砥部(とべ)焼に大分県の小鹿田(おんた)焼と全国の焼き物が所狭しと置かれています
目線を上に向けると、何かの草で編んだようなバッグが・・
「このバッグは、桜とやま葡萄の皮から編まれているのよ」
仙台弁交じりで、ごめんなさい、時々うまく聞き取れなかったけれど、おばちゃんの話は商品の紹介から宮城の話、家族の話、そして焼き物の話と花咲きます
「寒いでしょう、緑茶?珈琲??あ、珈琲は豆からひく方が好き?」
あららという間に、その品の良い珈琲椀に白い湯気が立ちわきます
「私はね、心の豊かな貧乏人なのよ」
本当に春のようにうふふと笑いながらそう言葉を紡ぐおばちゃんの話を聞きながら、入り口の、今にも花を咲かせそうな桜に目を奪われた訳が分かったような気がしました
(お店の詳しい情報につきましては、タイトルをクリックしていただくと、こちらのHPに飛ぶことができます)
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